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「くすり」とはどういうものだったのですか?
今月のトピック

くすりとは、もともと自然界にある多くの植物や、一部の動物や鉱物などを起源としたものでした。さまざまな病気の痛み、傷などの治療に役立つものを、自然界から経験的に見つけ出し、用いたものが始まりです。なかでも植物は、古代から盛んに利用されてきました。

起源前4000年ごろに、メソポタミア文明を築いたシュメール人たちが残した粘土板の書物や、西暦100年ごろに書かれたといわれる中国の薬物書の古典「神農本草経」にも多くの植物の名が薬用として記されています。

くすりと植物の深い結びつきは、くすりという言葉の成り立ちからも分かりますが漢字の「薬」は、草かんむりに楽という字を組み合わせたもので、楽には「細かく切る、刻む」という意味があります。

また、くすりは「草煎(くさいり)」から変化した言葉とされています。草煎りとは、草を煎じること。草を細かく砕いたり、煎じたりして利用したもの、それが最も一般的なくすりだったのです。