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先進組合事例
高島晒協業組合
※共同事業の新展開-新規事業の実施(平成15年度調査)
「和」をコンセプトにクレ-プ応用商品開発と市場開拓
一貫生産を可能とする特徴を生かして、輸入品に対抗できるブランド品を開発し、高年齢層にターゲットを絞って百貨店やウェブサイト等で直販することで収益性の向上を図る。

高島地区では江戸時代からちぢみ製品を生産しており、現在の前身である高島晒協同組合を昭和33年に設立した。当時は晒加工のみを行っていたが、組織変更を経て新しい加工技術に取り組み、染色加工、捺染加工を行うなど、一貫生産を可能として製品の付加価値を高め、現在では国内唯一のクレープ生産工場として全国に名を馳せている。しかしながら輸入製品との競合等から取扱高は年々減少しているのに対処して、経営資源の有効活用により新商品を開発し、販路を開拓することを目的とする。
 新商品は和服や洋服だけでなく服飾雑貨も含めて、「和」をコンセプトに男性は60歳以上、女性は40歳以上をターゲットとして商品展開する。具体的には「絞り染め・製品染め」「墨流し」「手描き友禅」「高島縮」の、4つのシリーズ商品群とし、色、素材、バリエーション等、海外製品との徹底した差別化を図る。販売面ではマーケット開拓委員会を立ち上げ、ファッションプロデューサーとの連携でマーケティング面やブランド開発等の企画を推進する。販路は、専門店への持ち込みやウェブサイトの活用 など直販体制を構築することで利益率の高いビジネスを構築する。組合ではブランド名やロゴ製作を含めた産地全体の品質保証体制の構築を目指す。初年度となる平成15年度は中小企業総合事業団からの補助を活用することで発足し、以降5年間の継続事業として取り組むこととしている。
 現在、商品は開発中であり、成果は次年度以降を待つこととなるが、組合員の中には独自に完成品を開発する経験を積んでいる者もおり、商品の開発に必要な感覚が個別体験で磨かれている事が共同開発に臨んで組合員の結束に役立っている。また、組合では従来から付加価値の高い製品を生産できる設備の導入に努め、一体となって取り組んできたことから、高島クレープの応用品が開発されることで、組合はもとより高島産地全体に及ぼす波及効果が期待できる。