組合について知りたい
先進組合事例
こほくん商業協同組合
※循環型社会への対応(平成13年度調査)
行政との連携でまちを楽しくきれいに賑やかに!
空き容器回収機を組合のカード事業と連携させることで環境美化と商業振興を同時に推進。協賛店を多く持つことでカードの魅力を向上させて地元回帰の流れを大きくする狙い。

湖北町では近隣地区への消費流出が増加する一方で、投げ捨てられた空き缶の処理が地域のゴミ問題となっていた。これを憂慮した組合が、空き缶回収機を問題解決に役立てられないかと着目し、ポイント発行と回収システムを従来行っているカード事業と連動させれば、商店街振興と町のゴミ処理対策を一度に実現できると着想した。しかし、設備導入資金の確保がなかなか難しい。そこで、役場に根気よく働きかけた結果、予算化が認められて、機械の保守管理込みのリース費用は役場が負担し、カード発行費用は商工会が助成して、商工会と連携して本格的に事業を開始した。
  発足当初は周辺自治体との広域回収があるのに何故独自で回収を行うのかといった意見や、手間が増えるのではないかという意見があり、必ずしも事業を歓迎する組合員ばかりではなかったが、回収量が増えるにつれて組合に還元される手数料収入が増加し、行政のゴミ処理負担が軽減される等の認識が浸透することで、前向きに取り組むようになった。
  回収機は缶用とペットボトル用の二台を設置。それぞれ市販商品のバーコードを登録しておき、それを識別し、さらに異物は返却される仕組みで、缶はアルミとスチール、ペットボトルは有色と無色に分別して、同時に破砕する。メーカー別に回収本数も記録可能で、カードを入れて容器を投入することでポイントを加算する。貯まったポイントは組合員店舗や様々な業種の協賛店で金券として使えるだけでなく、町内にある金融機関への預金も可能だ。収容能力は各台とも3000個であるのに対し、現在一日当たり空き缶は2000個、ペットボトルは1000個を回収している。町の人口に比べて回収機の設置は少ない状態であり、台数を増やして、町から出る回収可能な空き容器の50%である130万個を回収の目標としている。
臨時収入になることもあって、町婦人連合会や小学生らも強く関心を持って、回収を積極的に行うようになった。街にポイ捨ての空き缶はほとんど見られなくなったことからも、公衆道徳の啓蒙および環境美化にも寄与していると言える。また、劣化前に速やかに回収されるためにリサイクル率が高いのも特徴である。周辺自治体にも同設備の導入が検討されており、導入されればまとまった量の資源が発生するため、取引が有利にもなり、飲料メーカーの協力も得やすくなることから、システム普及に事務局はデポジット制度等様々な構想を立てている。